新年に、飛騨高山麦酒さんを訪問してきました。 昨年、株式会社CRAFTED JAPANが事業継承し、経営体制が変わったばかりの同社。30年もの間、前代表ご夫婦を中心に守り抜いてきたブランドの歩みと、今回の決断について、前代表の奥様から直接お話を伺うことができました。
【スリランカを感じるビール、農家としてのビール造り】
飛騨高山麦酒といえば、かつて在籍したスリランカ人醸造長時代から受け継がれるスタウトやダークエールの深い味わいが魅力です(来日前にはライオンスタウトで有名なライオン社で醸造していました)。商品名の「カルミナ」「ラトゥミナ」はスリランカ語。北アルプスの天然水と自社培養酵母、そして麦芽のカスを牛の飼料にする循環型農業への姿勢など、そのこだわりは多岐にわたります。
最近のトレンドのように新商品を次々出すのではなく、決まった銘柄を磨き続けるスタイル。それが発酵・貯蔵タンクまで銘柄ごとに固定されているという徹底した品質管理にもつながっていました。
【「任せてみなければ分からない」という決断】
今回の事業継承について、奥様は「30年間は作り続けてください!と強く言った」と、笑顔で力強くおっしゃっていました。 後継者不在という課題の中、迷いもありながらも「まずは任せてみること」を選んだその決断。奥様のお元気で前向きなお人柄に触れ、新宿や京都の名だたるビアバーが飛騨高山麦酒を支持し続ける理由は、味だけでなく、このご夫婦の挑戦への敬意・人柄によるものだと思いました。
【缶で2種類飲んでの私の感想です】
ヴァイツェン: 開けた瞬間に広がるバナナと花の香り。甘み、酸味、苦み、炭酸感のバランスが絶妙。
ダークエール: わずかな甘みと香ばしさ。リンゴのようなフルーティーさから、心地よい苦みとキレへ。食後の紅茶のように楽しめそう。
新体制となった飛騨高山麦酒。熱烈なファンに支えられながら、さらに魅力的なブランドへと進化していくことに期待が高まります。
当店では、特徴的なシルエットの500ml瓶を取り揃えております。ぜひ、その歴史を味わってみてください。






